会議:令和8年 2月 予算委員会 / 役職:委員(予算委員会) / 出典:https://ssp.kaigiroku.net/tenant/saitama/SpMinuteView.html?council_id=1077&schedule_id=12&minute_id=50&is_search=true
令和8年3月4日 予算委員会(照喜納弘志委員 質疑)
病院経営の改善について(診療科別収支把握・経営コンサルタント活用・生成AI導入・医療総合情報システム再構築事業)
◆照喜納弘志委員 公明党の照喜納でございます。
私からは、先ほど堤委員からも若干質疑ございましたけれども、病院経営の改善についてお伺いしたいと思います。
厳しい経営状況というか、そもそも令和8年度の収支が既にもう赤というか、収入よりも支出が多い、不足額が約29億円という状況の中で、市立病院、要は公立病院の経営改善というのは全国的にもかなり課題となっておりますが、この厳しい経営状況を打破するための現状把握、また事務作業の効率化が不可欠であろうと考えております。
また、現在、診療科別収支の把握であったりとか、生成AIの活用などを含め、さらなる経営改善に向けてどのように取り組まれているか、令和8年度の展望も含めてお聞かせください。
◎病院財務課長 お答えいたします。
診療科別収支についてでございますが、当院ではこれまで診療科別の収支については把握できておらず、赤字の要因になっている診療科やその規模については十分特定できておりませんでした。
現在、苦しい経営状況を打破するため、経営コンサルタントと共に診療科別収支の把握に取り組んでおり、当院の経営状況の詳細な把握を進めているところでございます。
令和8年度は、さらに経営改善を加速させるため、経営コンサルティング業務委託の予算を拡大して計上しております。今後、現在把握に取り組んでいる診療科ごとの収支や経営改善に資する様々な情報に基づきまして、戦略的に病院経営の安定化が図れるように検討を進めて参りたいと考えております。
◆照喜納弘志委員 先ほど堤委員からも確認ございましたけれども、診療科別の収支を把握することによって不採算部門の切捨てとかそういうことはないということでよろしかったでしょうか。
◎病院財務課長 診療科別収支をやる目的でございますが、把握した収支データを各診療科にフィードバックし、診療科ごとの強みや改善点、そういったものを各診療科が受け止め、経営意識の向上を図るとともに、病院として診療科ごとの課題を分析し、市民をはじめとする地域の皆様に安心安全で質の高い医療の提供につなげていきたいと考えているところでございます。
◆照喜納弘志委員 ありがとうございます。
経営コンサルタントへの投資というかは無駄にならないように、効率的な、また費用対効果をしっかりと確認しながらぜひ進めていただきたいと思いますが、経営状況、支出の部分、ちょっと見ていきますと、人件費が高止まりしております。
また、ITシステム投資が非常に次年度、大きいかなと感じておりますが、先ほどの答弁にもございました医療総合情報システム再構築事業、ここにかなり大きな予算が計上されておりますが、このシステム導入による期待される効果というのはどのようなものを想定していらっしゃるのでしょうか。
◎情報管理室長 お答えします。
事務作業の効率化・省力化による経営改善の一環としまして、当院では、来年度から生成AI技術を導入する予定でございます。
こちらは来年度当初予算には、生成AI技術を使いまして退院サマリーであるとか、申し送りフォーム、そういった医師や看護師等が行う文書作成事務を省力化するために必要な経費を計上しております。この技術がただ文書の作成事務の省力化にとどまらず、医師が診療内容を基にして診療報酬の請求額を算定するんですけれども、そういった作業の支援といったような病院収益の改善に資するような分野への活用にも、非常に期待できると考えておりますので、必ずしも用途を限定せずに、生成AIを発展的に活用していきたいなと考えております。
医療総合情報システム再構築事業でございますが、こちらは院内で使っております電子カルテであるとか、各診療科別のシステムだとかそういったものを包括的に、7年ぶりの再構築を今システムが老朽化したということで行っておりまして、これの入替えをやっております。
◆照喜納弘志委員 残業時間が減らないとかまたはペーパーレスが進まない、そういったような場合には巨額な投資が無駄な支出となりますので、そこのKPIもしっかりと定めた上で進めていただきたいと思います。
私からは、以上でございます。
水道事業会計:AI衛星画像を活用した水道管漏水検知について(データの種類・精度向上)
◆照喜納弘志委員 公明党の照喜納でございます。
では、私から、先ほど、服部委員からの質疑にもございました水道管の漏水検知を一応AIが衛星画像を使ってやるという事業ですけれども、もうちょっと詳細をお伺いしたいんですが、今使うAIが診断をするデータというのは、衛星からの画像データのみでしょうか。それ以外のデータというのは用いないんでしょう。
◎維持管理課長 お答えいたします。
衛星画像データを取り込みまして、AI解析をいたしますので、その部分でAIを使用しております。
◆照喜納弘志委員 そのAIが診断する精度を高めていくために、画像データだけではなくて、例えば、本市の持つ管路の水道管の材質、また布設年、また地形データ、地形や地質などの埋設環境のデータなど、またあとは、衛星からのデータとしては、画像データ以外に地表面の温度とか地殻変動、こういったようなデータも併せて、総合的に判断していくことで、管路の腐食具合とか漏水に関する診断が、より正確にできるようになるかと思うんですが、そういったようなことは今回御検討はされていないでしょうか。
◎維持管理課長 お答えいたします。
そういった地表の温度や地表面の地層関係とか、そういったものに対して今回やるものではなくて、Lバンドのマイクロ波というものを衛星から飛ばしまして、それを地下の水分に反応した電磁波を解析する、これがAI解析となります。それによって、漏水を疑う箇所を見つけるという形で、今回の衛星画像データを使用したAI解析業務となります。
◆照喜納弘志委員 分かりました。
様々なAIを活用して、また衛星画像、また先ほどマイクロ波で、この漏水のある部分だけちょうようなデータが出てくるというんですね、あるとは思うんですけれども、より精緻な検知、診断ができるような手法というか、そういったものもまた今後御検討いただければなと思いまして、ちょっとその手法について、ちょっと伺わせていただきました。
下水道管渠の点検・清掃について(AI技術活用の検討)
◆照喜納弘志委員 それでは、ちょっと水道管の検査について、ちょっとお伺いしましたので、あわせて下水道の管渠の点検についてお伺いしたいと思います。
382ページの下水道事業会計のところで、管渠の清掃、点検、修繕等ございますが、ここの現状確認というか実施状況についてお聞かせください。どのように清掃、点検、修繕を行っているのかお聞かせください。
◎下水道維持管理課長 お答えいたします。
清掃や点検等における実施状況につきましては、下水道管渠の大きさに応じまして方法が区別されております。800ミリメートル未満の小口径の管渠では高圧の洗浄車、また、自走式のテレビカメラなど、機械を用いて維持管理を行っております。一方、800ミリメートル以上の大口の管渠につきましては、作業員が直接管渠に入りまして清掃、点検、修繕等を実施しております。
◆照喜納弘志委員 ありがとうございます。
職員不足であったり老朽化施設の増大、そういった厳しい経営環境の中、大口径の場合は職員が直接入っていって、これもやはり有毒ガスの発生とかで職員の命にもやっぱり関わることだとも思いますが、そういった漏水管渠の調査、また清掃等に、水道の漏水調査で行っているようなAI技術を活用した維持管理を進めるべきと考えております。下水道において、今後、下水道の場合は埋設深度が水道よりも深いので、これもかなり難しい部分はあるかと思うんですけれども、今後、衛星データ、またAIを活用した下水道管渠の点検手法について、今後の導入予定、また見解をお伺いいたします。
◎下水道維持管理課長 お答えいたします。
今後、先ほど委員からもお話ありましたとおり職員の減少、あと使用料等の減収、老朽化施設が増大するとか、効率的な維持管理、推進していく必要があると認識しているところです。
下水道において、現在開発されておりますAI技術としましては、大きく分けまして下水道の調査の画像のAIによる劣化判定、また、下水道のAI解析を用いた下水管の劣化予測がございます。AI技術においては、使用する周辺の環境データ、下水道環境との相関関係が不明瞭であったり、あとは判定の精度が目標値に達しないなど課題も、今までの実証実験でもあったことから、来年度予算は計上しておりませんが、今後も国の動向、他自治体の先進事例等を注視しまして、導入に向けて調査研究してまいります。
◆照喜納弘志委員 AIの制度も、また今後高まっていくかと思います。様々データが集積していくことで高まっていくかと思いますので、今後の導入についてぜひ御検討いただければと思います。
スマート水道メーターの導入について(本格導入スケジュール・高齢者見守り機能=フレイル検知)
◆照喜納弘志委員 それでは、もう1点、水道ですね、586ページのスマート水道メーターの導入についてお伺いしたいと思います。
実証実験をこれまでされてきました。で、今後のスマート水道メーターの本格導入に向けたスケジュールと、今後の進め方についてお聞かせください。
◎営業課長 お答えいたします。
現在実施しておりますスマート水道メーターの実証実験は、この3月で終了する予定でございます。この実証実験の検証結果を踏まえて、次期水道事業中期計画のもとに、令和8年度に設置エリアを選定いたしまして、令和9年度以降に、選定したエリアの一部にスマートメーターを試行的に設置して、運用状況のモニタリング、評価や検証を行うなど、導入に向けての推進プランを策定していきます。
進め方につきましては、スマート水道メーターの検針において、水道局アプリを活用した使用水量の見える化、漏水の疑いや使用料の増加を知らせるアラーム通知といった市民生活の利便性を高めるサービスを試行的に継続するとともに、水道の庁舎から移動時間を要するエリア、または大口径のスマート水道メーターを公共施設などの複数箇所へ設置するなど、また、高層マンションの上層階に通信方式の異なるスマートメーター、スマート水道メーターの設置を行い、漏水及び断水状況の把握や検針作業の効率化の効果などを検証していきたいと考えております。
◆照喜納弘志委員 ありがとうございます。
令和8年度、様々設置エリアを定めて設置し、そして推進プランを策定していくということで、このスマート水道メーター、私ども会派といたしましても、高齢者の見守りの機能としての大変高い効果を期待しております。
高齢者世帯への対応について、これまで実証実験の結果と今後の取組について伺います。
◎営業課長 お答えいたします。
高齢者世帯見守りについては、今回の実証実験において、高齢者世帯を対象にスマート水道メーターを設置しモニタリングを図りましたが、長時間の水不使用に伴う本人や別居家族へのアラームを通知した例は発生しておりません。
今後新たに設置を行う際には、設置予定エリアにおける高齢者世帯へのアプローチを行った上で、今回の実証実験よりも多い軒数を対象に見守りの効果検証をしてまいりたいと考えております。
また、今回の実証実験でも実施いたしましたスマート水道メーターから収集データを分析し、高齢者の健康リスクを通知する、いわゆるフレイル検知の実施についても検討してまいります。
◆照喜納弘志委員 ありがとうございます。
長時間不使用のアラーム通知がなかったことは喜ばしいと考えていいのか、ちょっと残念と思っていいのか分かりませんが、今後さらに設置エリアを増やして、高齢者にアプローチをかけて、データをしっかり取っていただいて、この見守り機能としての効果の検証をしっかりと行っていただきたいと思います。
私からは以上でございます。


